ミスターSの本棚

原子炉 時限爆弾    広瀬 隆  ダイヤモンド社

(ミスターSです)


この書評は昨年11月14日に書いている。

年が明けて2011年3月11日に東日本を巨大地震と巨大津波が襲った。

未曾有の大惨事に日本中、世界中の人々が心を痛めている。

不幸なことに原発の悪夢のシナリオも的中してしまった。

震災にあわれた皆様には、心よりお見舞い申し上げます。

ここにもう一度載せます。

じっくり読んでいただきたい。


副題は「大地震におびえる日本列島」

物騒なタイトルである。
「原子炉」と「時限爆弾」

想像力のある読者であれば直感的に理解するだろう。
近い将来、間違いなくなく起きる巨大地震によって原子力発電所が崩壊することを。
何十万単位の死者が発生し、放射能で汚染され、日本国は滅亡してしまう。

阪神淡路大地震の映像を覚えているだろうか。
高速道路が横倒しになった無残な姿である。

「日本の高速道路は巨大地震にも耐えられるように設計されている」
とよく言われた。何の根拠もない理屈であることが明らかになった。
大自然の力は、人知を超えるのだ。侮ってはいけない。

「大地震が来ても原発は大丈夫だろうか」の問いかけに同じ答えが返ってくる。
「日本の原発は大地震に耐えられるように設計されている」
根拠のないデタラメがまかり通る。

国民は「お上」、あるいは権威のある学者が言うと信じてしまう。
悪夢から目をそらし、明るい未来を信じるのは人情かもしれない。
本書は、過去の事故の検証と、緻密に調べた科学的なデータで「原発の悪夢の真実」に迫る。


「東海大地震がいつ起こってもおかしくない」といわれてから34年が経つ。
想定されるマグニチュードは8.0で阪神淡路大地震の11倍の破壊力がある。
大地震の根拠は「プレート運動」である。

太平洋にある四つのプレートがひしめき合って、押し合いしている中心が御前崎にある。
プレートが強引に引きずり込まれ、歪みが限界に達するハネ上がる。ここが震源地だ。
この上に建設されているのが中部電力「浜岡原子力発電所」である。

危険な立地は浜岡原発だけだはない。
日本の原発は活断層の上にある。なぜなら、日本には無数といわれる活断層があるからである。

浜岡原発の悪夢のシナリオ

①原子炉が破壊され高温の水蒸気が爆発状態で噴出する。
②冷却装置も破壊され、メルトダウン寸前の事態になる。
③コンピュータが破壊され作動するはずの安全装置が全くダメになる。
④巨大津波が繰り返し襲う。
⑤原子炉が次々に吹き飛び、大量の放射能が拡散する。
⑥放射能雲は首都圏、中部経済圏に到達する。
⑦日本のすべての原発が停止する。
⑧電話回線がパンクし、金融機関の決済も不能になる。
⑨海外の円相場は大暴落し、円売りに歯止めがかからなくなる。
⑩日本全土は放射能に汚染され、日本が今まで築いてきたものが一瞬にして崩れ去る。

これ以上に悲惨な状況が到来するだろう。

一方、「高レベル放射性廃棄物」の処理もごまかしの連続である
毎年大量に蓄積されている、どうするつもりなのか。

民主党政権は「クリーンエネルギー」として「原発」を推進している。
「温室効果ガス」削減のためだ。最大の支持団体の連合が容認している。
いかに短絡的な思考回路か分かるであろう。

安全というならば、国会議事堂の横に建設したらどうか。

先生方には、是非本書を読んで欲しい。
我々、市民も目覚めなくてはいけない。
報道機関は、真実の報道をして欲しい。

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コクと旨味の秘密  伏木亨 新潮新書

(ミスターSです)


コクのある食べ物だ』『コクのある飲み物だ』
何かを食べたり、飲んだりしたとき「うまい!!」と思ったときに口にする言葉だ。

よく使う表現ではあるが、『コク』をうまく説明できない。
我々は、経験的、あるいは感覚的に知っているからである。

反対にまずい食べ物を口に入れると『コクのない味付けだね』と言ったりする。
『コクのる』とは、褒め言葉で、熟成、豊富な経験、豊潤、円熟などからもたらされる
総合的なレベルの高さを示しているという。

この『コク』の秘密をさまざまな切り口から解明しているのが本書である。

ネズミにもコクが分かるだろうか。
コクは人間だけが好むのか。

実験をする。するとどうだろうか。
ネズミは「油」と「糖分」と「ダシ」を好んで食べることが分かった。
これらはコクのコアな成分である。
ネズミは学習しなくてもコクの旨さ知っているのだ。

人間と全く同じである。コクは人間の味覚特有のものではない。
極めて本能的なものらしい。
コクの旨さには新生児も思わず微笑むという。

著者は更に、コクの全体像に迫る。

「油」と「糖分」と「ダシ」のコアな味を第一の層とすれば
コクには三層の構造があるという。コクの世界は単純ではない。
第二層のコクとして「食感、香り、風味」をあげる。
「とろみ」や「粘り」もコクの演出には欠かせない。
「香り」もコクを後押しする。

第三層のコクは、精神性に基づいたコクであるという。
必ずしも、物質を伴わない、実体のないコクとも言える。
実体を離れて新たな精神的な満足をもたらすものである。
料理人や食べる側の人生観が投影されたりする。

『コク』は奥が深い。
『コク』を語ることは、生き物としての本能、民族、歴史、文化を語ることである。

コクと旨味の秘密 (新潮新書)



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危険不可視社会  畑村洋太郎  講談社

(ミスターSです)

何年か前、個人情報保護法施行されたのをキッカケとしてシュレッダーが急速に普及した。
それまで使っていなかった小規模や一般家庭にまで入り込んだ。

その結果、小さな子どもの事故が相次ぎ、なかには両手の指を失うという取り返しのつかない事故も報道された。当時、私の心を痛めた事故だった。
「小さな子どもも触るかもしれない」という予測はあったはずである。
「なぜ起きたのか。防ぐ方法なかったのか」

私の思いに一つの解決を与えてくれるのが本書である。

著者は『危険学プロジェクト』を立ち上げた。
私たちは、より安全を求め安全性保障する機械やシステムを作ってきた。
一方では、社会から危険を排除する努力を重ねてきた。

これに対し『危険学プロジェクト』は仮説をたてた。

1、人と機械の関係が変わってきていることで、新たな危険が生じているのではないか。

2、「安全」を絶対視するがゆえに「危険」が一般社会から隠されているのではないか。

鋭い指摘である。
「安全な機械」に任せておけば安全だと思っているが「絶対安全」などありえない。
所詮、「安全な機械」も人間が介在するからである。
「安全」も「安全に見える」だけで、その内側には「危険」に溢れてる場合も多い。

原子炉の事故が起きるたびに「安全」が強調される。
原子力が安全であるはずはない。
著者は、原子力が危険であることを認め、想定外の事故にも対応できる安全策をとっていること知らせるべきだといっている。

遊園地の遊具も危険だから撤去するのでは、何の解決にもならない。
「何が危険か」の検証がない。メンテナンス不足も大きな要因であるという。

興味深い話を紹介している。

どんな安全装置を自動車に搭載しても、どんなに道路を改良しようと、あるいはどんなに交通違反取締り強化しても事故率はかわらないという「リスクホメオタシス理論」である。

例として、安全装置の搭載により、ドライバーがいままではしなかったより危険な運転をするようになる。
安全になったために、新たに生じる危険による事故が増えることを意味する。

著者は「危険地図」をつくろうとしている。
危険の「見える化」である。

危険を知って対処することによってのみ危険を回避することができるということだ。

危険不可視社会 [単行本]



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インフルエンザワクチンは打たないで  母里啓子  双葉社

(ミスターSです)

インフルエンザに感染する人が急増している。
対策として思いつくのはワクチンである。
大方の日本人はそう思っている。

だが著者はきっぱり言う。『ワクチンはうつな』
著者は元国立公衆衛生院疫学部感染室長を歴任したウイルス学者である。

読者にこう問いかける。

『インフルエンザワクチンを打っても、抗体はのどや鼻にはできないからウイルスの感染を防げないこと、
他人へうつすことも防げないこと、インフルエンザ脳症はインフルエンザとは無関係である。
副作用で苦しんでいる人がいることを知っているだろうか』

我々素人にとっては驚くべきことではあるが、ワクチンやウイルスの専門家の
誰もが認めている事実であるという。
ワクチンを打ったから軽症ですんだという話も聞くが何の根拠もないそうだ。

知人が39度の発熱をし、近所の医院で』見てもらったが、案の定インフルエンザであった。
そのときの先生の言葉が印象に残っているという。

『インフルエンザなんてたいしたことはない。4~5日で抗体ができてすぐに回復する。
放っていても自然に治る』

のんびりした先生だなと知人は思ったそうが、正しいことを言っていたのだ。
むしろワクチンによる副作用を心配すべきなのだ。

では、なぜワクチン接種の『啓蒙活動』が行われているのか。

1962年から小中学生へのワクチン接種が始まり1976年には義務化される。
ワクチン接種を義務化したのにもかかわらず、インフルエンザにかかる子どもは減らない。

とうとう1994年には義務化から外れた。
効果がないことを認めたに等しい。

困ったのは製薬メーカーである。
過剰生産されたワクチンを処理するために新たに乳幼児、高齢者がターゲットになった。

医者にとってもインフルエンザワクチンはいい商売になる。
製薬メーカー・厚労省・医者の三位一体ビジネスモデルが浮かび上がる。
『啓蒙活動』はこのビジネスモデルを維持拡大するのが目的である。

私は、以前に取り上げた『なぜうつ病の人が増えたのか』という本を思い出した。
抗ウツ剤の新薬の登場がウツ病患者をつくりりだす巧妙なビジネスモデルのことである。
『もっともらしい話』には裏があることを教えてくれる。

著者は『医師も研究者もマスコミもしっかりして欲しい』と訴えている。
専門家や報道機関は、真実を伝える義務がある。


インフルエンザ・ワクチンは打たないで! [単行本]



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経済学は人間を幸せにできるのか  斎藤貴男  平凡社

(ミスターSです)


著者が6人の経済学者インタビューをした。
「幸せ」の定義は人それぞれで漠然とした問いかけではある。
だが、ここでは「経済政策」が人、社会を「幸福」に導いているのだろうかという
切り口で経済学者に迫っている。

中谷巌

2008年9月のリーマンショック後の12月に『資本主義はなぜ自壊したのか』という
本を書いている。著者の「転向」は話題になりテレビにもよく露出した。

中谷氏は「小泉・竹中構造改革」のブレーンであった。
結果として、アメリカから押し付けられた「新自由主義」は人、社会の不幸をもたらした。

手段はどうであれ、自由競争の中で上手に稼ぐことが「資本主義の正義」であり
職や財産を失うのは自己責任であるという考え方は間違っていることに気づいたのだ。

グローバル資本主義市場原理は「悪魔のシステム」であるとまで言い切っている。
著者自身も言っているように「懺悔の書」である。

中谷氏は経済学の欠陥をこう指摘している。

人間は社会的な動物であることをまるっきり忘れている。
個人が消費をする「市場」と意思決定する「政府」だけの世界で、「市場」と「政府」の間に位置する
「社会」の存在を見失っている。

そこには家族がいて、会社や宗教団体もある。人と人が支えあっていいる「社会」がある。
経済学の指標には現れないことも多く真実が隠れている。

経済学は人間のややこしい部分を無視している。
ロジックで議論できることだけを相手にしている。
しかし、「ややこしい部分」こそが人間や社会の本質であることを忘れている。

アメリカ経済学が前提としているのは、
歴史や社会から分離され自分の幸福を必死に追い求める利己的な個人であるとも言っている。

経済学的なロジックの追求の結果、金融工学のような理論が生まれ、金融崩壊の一因になったとも言われている。

私は投資家ソロスの言葉を思い出した。
市場は放置すれば「均衡」には向かわない。人間の意志とはかけ離れたところに向かってしまうという理論。

「経済学」が「人間を幸せにできる」のは、血も涙もある人間に対する「深い洞察力」を備えたときであろう。
経済学は人間を幸せにできるのか




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お江と戦国武将の妻たち   大和田哲男  角川文庫

(ミスターSです)

NHKの大河ドラマ「お江」が始まった。
昨年の「龍馬伝」の男臭いドラマから一転して、きらびやかな女たちの世界が映し出される。

歴史の女性像として、我々にインプットされているのは江戸城の「大奥」である・
歴史ドラマの定番のようなもので、世間から隔離された男子禁制の場である。

しかし、そういう先入観で「お江」を観ると戦国武将の妻たちが理解できなくなる。
「戦国武将の妻と江戸の妻」は全く違うのである。

著者は言う。
『夫の立ち回り次第では家の存続さえ危うく、まさに夫と生死を共にする戦国時代の妻と
安定した徳川時代の妻は明らかに違う』
本書はこれを検証している。

大河ドラマの一回目で
信長の妹「お市」が浅井長政に嫁ぐ場面がある。

政略結婚という男と女情報戦が始まったのだ。
信長が浅井長政との同盟をたくらんで仕掛けた結婚である。
結局失敗に終わり「お市」は戻るが、このような話が日常なのが戦国の世であった。
同盟化でありネットワーク化である。

経営戦略に置き換えて考えると良く分かる。
事業統合し経営資源のシナジー効果を狙い、経営基盤を強化することだ。
競合他社に勝つための競争戦略である。

戦国武将の妻たちは「内助の功」を超えた働きをしていた。
戦場で表にたった妻たちも多い。

戦国時代を終わらせたのも女性である。
関が原の合戦後、次第に天下の権を握り始める徳川家康豊臣の天下を
維持しようとする淀殿とが衝突した際に調停をしたのが次女、お初(常高院)である。
姉と妹の殺し合いを回避し、講和交渉に導いたのである。

戦国武将の妻たちは、夫と同じく歴史を動かした。
彼女たちを軸にして歴史は展開したともいえる。
お江と戦国武将の妻たち (角川ソフィア文庫)


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なぜ被害者より加害者を助けるのか  後藤啓二  産経新聞出版

(ミスターSです)


副題は「理不尽な法制度を糺す」

残念なことに殺人事件をはじめ刑事事件は数知れず発生している。
重大事件になれば毎日メディアに露出され、我々は事件の顛末を知ることになる。

被害者の身元が報道され、捜査の結果犯人が捕まり、事件は解決される。
やがて犯人は裁判にかけられ、相応の罰を受ける。

一方、犯罪被害者が事件後どういう境遇に直面しているかは知る由もない。
犯罪被害者の実態に光を当てたのが本書である。
著者は弁護士である。

「犯罪被害者」と聞いても「被害者」になったことがない人にはピンと来ない。
誰でもが「被害者」になる可能性があることを前提に、想像力をたくましくして考えて欲しい。

もしあなたが次のような事件に巻き込まれたことを想定してみよう。

・あなたが大怪我をさせられた。
・あなたの子ども寝たきりにさせられた。
・あなたの子どもが殺された。
・あなたが殺された。

現実はどうか。
被害者やその家族は不誠実極まりない対応を受け
頼みの警察、検察、裁判所からは期待を裏切られる。

法廷では、加害者には国民の税金で弁護士がつき、その費用は76億円(H17年)にも上る。
自らの非を認めて反省するのはごく少数で、ほとんどは被害者を侮辱し、刑を軽くするため
あらゆる手段を使ってくる。

加害者は「人権」の名の下に保護され、被害者の人権は踏みにじられる。

なぜこのようなことが起こるのか。

わが国の法制度が加害者を厚く保護しているからであるという。

憲法、刑事訴訟法には加害者の権利規定が詳細に定められている。
日本の刑法は加害者には甘い。人を殺しても死刑にはならない。
ひどい場合7~8年で仮出所になる。

一方、被害者を護る法制度はあるのか。

被害者の訴えで、法は整備されつつある。
被害者が加害者に損害賠償を請求する場合には民事訴訟裁判しかなかったが
刑事裁判で「損害賠償命令」の申し立てを行えるようにもなった。

しかし、まだまだほど遠い。
「泣き寝入り」どころか追い討ちをかけて踏みにじれれる。

犯罪被害者やその遺族がどれだけ深い悲しみと絶望にさいなまれ生きてゆかねばならないか。
それに対し、国家のサポートがないとしたら大きな欠陥である。

犯罪被害者救済のための法律の整備が急がれている。

なぜ被害者より加害者を助けるのか [単行本(ソフトカバー)]



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石の扉  加治将一   新潮社

(ミスターSです)

副題は「フリーメーソンで読み解く歴史」

フリーメーソンを知らなくても言葉は聞いたことがある人はいるだろう。
イメージとしては
ユダヤ陰謀団体?」「世界征服をたくらんでいる?」「秘密結社?」

著者は、フリーメーソンをこう表現している。
「観たことも触ったこともない、にもかかわらず、ちゃんと存在している」
さらに、断言する。
「世界の謎、歴史の暗部 それを解き明かす鍵はフリーメーソンにあった」

なぜ、秘密組織がが何百年も続いているのか?
なぜ、四百万人もの男性を組織するに至ったのか?
なぜ、フリーメーソンが世界を動かしていると噂されるのか?
これらの謎解きへの思いが著者を動かした。、

日本とフリーメーソンの関わりはあるのか。
『 解き明かされる明治維新の裏』の章で驚くべき事実を明らかにしている。

イギリス商人グラバーがフリーメーソンであったという。
今年のNHKの大河ドラマは「龍馬伝」であった。(この本は6年前に出版された)

私は、毎週欠かさず観た。
坂本龍馬が、長州藩のために銃を都合して欲しいと長崎のグラバーを説得するシーンは
今でもよく覚えている。龍馬の鬼気迫るプレゼンであった。

商人グラバーは「金になる話」で承諾したのかと思っていた。
確かに龍馬は倒幕の論理を訴えていた。

しかし、グラバーは商人の顔だけではなかった。
彼は世界の中の日本がよく分かっていたフリーメーソンでもあった。
グラバーがいなければ明治維新は遅れただろう。あるいはなかったかも知れない。

先進のヨーロッパを見せるために井上、伊藤らを5名、薩摩藩の17名を自費で送り込んでいる。
「幕府を倒さなければヨーロッパに追いつかないよ。このままじゃ中国の二の舞になる。
それには薩長同盟だ」とグラバーは革命成就に動き出す。

グラバーは自由、救済、真実、平等というフリーメーソンの思想を明確に持っていた。
それはとりもなおさず倒幕に結びついた。

アメリカ歴代大統領にはフリーメーソンノメンバーは多い。
日本でも鳩山一郎元首相(鳩山由紀夫前首相の祖父)はメンバーだった。
マッカーサーへのへつらい説もあるが事実だ。

「友愛思想」をよく口にしたという。
そういえば鳩山由紀夫も友愛を語った。
フリーメーソンの影響があるのだろうか。

石の扉―フリーメーソンで読み解く世界 (新潮文庫) [文庫]



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長寿遺伝子を鍛える   坪田一男  新潮社

(ミスターSです)

命のあるものは、やがて老い、そして死を迎える。
人間も例外ではない。

なぜ老いて死んでしまうのか。
そうなる運命になっているからしょうがないと思う人は多い。

だがあきらめるにはまだ早い。
長寿遺伝子」が発見されているのだ。

著者の職業は眼科医である。
年をとると、眼の不調に悩まされる。
老化は真っ先に眼に現れる。

目を良くすることで人生が明るくなり
前向きになる人を何人も見てきたそうだ。
眼科医が「アンチエイジング」に取り組むきっかけになった。

「長寿遺伝子」が発見されたのは2000年である。
発見者はアメリカ分子生物学者レオナルド・ギャランテ博士である。
サーチュイン遺伝子」という。

「長寿遺伝子」をONにする方法はあるだろうか。

カロリー制限をすることだ。
これだけで長寿遺伝子のスイッチがONになることが証明された。
摂取カロリーを70%に抑えるだけ「長寿遺伝子」が活性化されることを明らかになった。

こんな簡単なことを実行するだけで、老化を遅らせ長生きできる。
現代人はカロリーオーバーになっている。食べ過ぎなのだ。
メタボ検診も当たり前になった。

著者は、日本人にあったかカロリー制限生活術を紹介している。

①低GI食品をえらぶ    米で言えば白米より玄米
②たくさんの色ものを食べる。
③食事を楽しむ。
④食欲を騙す。
⑤空腹感を鎮める。
⑥お酒は薬になる程度
⑦日常的な「動き」を増やす。
⑧擬似的なカロリー制限
⑨アンチ・エイジングドッグのすすめ

慣れてくれば意外に楽しくやれるかもしれない。
長寿で人生を謳歌できればこれほどいいことはない。

長寿遺伝子を鍛える―カロリーリストリクションのすすめ [単行本]



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「10年不況」脱却のシナリオ  斉藤精一郎  集英社新書

(ミスターSです)


著者は言う「経済学は死んだ]
「これまでの経済学」は政策立案の上で役に立たなくなっている。
人間の欲望を直視し、新しい価値観を持った経済学が求められているという。
「第二の不確実性の時代」へと突入している。


「10年不況」の根拠は何か。

アメリカ経済にある。
アメリカ経済が浮揚しなければ世界の景気の回復はない。

オバマ政権は「グリーン・ニューデール」と呼ばれる新経済政策を打ち出した。
10年を見越した政策である。
「グリーン関連産業」により景気が浮揚するには10年かかることを意味する。

日本のとべき政策は何か。

著者は持論を展開する。
「海外直接投資立国」へのパラダイム転換である。
日本は輸出依存型経済である。

しかし、対GDPに占める輸出の割合は16%ほどに過ぎない。
ではなぜ輸出が日本経済に影響するのか。
「輸出関連乗数」が大きいからである。
日本のピラミッド型の産業構造が根底にある。

円高になれば輸出産業は打撃を被る。
「内需拡大」の声も大きくなる。

輸出依存型経済の欠陥は二つある。
①為替変動リスク
②日本経済の空洞化が進展する。

一方、「円安」は何をもたらすのか。
輸出が増大し経済が活性かされるだろう。

しかし、資源を輸入に依存している日本には大変危険である。
輸入産品の価格が上昇するわけであるから、そのデメリットは計り知れない。

円高で苦しまないように「内需主導型経済」を目指そうという意見が必ず出てくる。
日本は既に世界でもまれな「高齢化社会」に突入している。
国内市場は減少の一途である。

人口減少社会にあってはよほどの工夫がなければ酷な話であるという。
管内閣が言うように「介護分野」で新規需要創出するにも
『雇用!雇用!』の掛け声だけではダメである。
構造的な変革をしなくてはいけない。

それでは、展望はあるのか。

「日本の製造業による海外への直接投資」である。
もちろん現在でも盛んに行われているがさらに促進させるものだ。

「国内空洞化」にはどのように対処するのか。
「製品の付加価値を高めるような業務」にシフトすることである。
これもよく言われていることだ。
自動車メーカー家電メーカーでは既に道を切り開いている。

日本は資源のない国である。
円高を生かした海外直接投資、資源調達等を戦略的に推進することによって
活力を回復できるのであろう。

「10年不況」脱却のシナリオ (集英社新書) [新書]



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このブログはミスターSと、その仲間で読んだ本の所感等を書いています。私ことミスターSはフォトリーディングという特技で、1年間に365冊以上の本を読むようにしてます。このブログを読んで、気になった本があったら、ぜひ読んでみてください。

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