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2012年、世界恐慌  相沢幸悦 中沢浩志 朝日新書

(ミスターSです。)


「ソブリン・リスク」、国家破産のリスクに言及した本である。

世界は2008年9月のリーマン・ショックで「金融危機」に陥った。
しかし、大恐慌に陥るのは回避できた。
リーマン・ショックがなぜ克服できたのか。三つあるという。

中央銀行流動性をジャブジャブ供給した。
金融機関への公的資金の注入
③各国がこぞって大規模な財政出動を行った。
国債の大量発行である。

今回の「金融危機」と「経済危機」は「財政危機」につながる。
アメリカは徹底的な財政出動とFRBの流動性供給を続けなければばらない。
中央銀行の劣化資産を政府が肩代わりをする破目になる。
「ソブリン・リスク」に陥る。

ヨーロッパではギリシャが国家破綻の危機に陥った。
通貨統合矛盾も爆発している。
EUは各国を支援するしか打つ手はなくなっている。

日本はどうか。

既に政府債務残高がGDPの180%(863兆円)に達している。
家計の純資産は1063兆円ある。
単純な見方をすればあと差額の200兆円しか発行できなくなる。

日本国債の信用度も今年1月に中国を下回ってしまった。
株価が下がり、投資信託の価額が低下すれば、今までのような
発行はできなくなる。

そうなれば、買ってもらうために金利を高くし、価格を下げるしかない。
その結果どうなるか。

利払い費が膨れ上がる。
長期金利上昇すれば、株価が暴落し、企業の資金調達困難になる。
マネー爆弾」の炸裂だ。
国債発行は不可能になるという。

世界は「経済危機」を回避するために大胆な「ケインズ政策」をとった。
「正しい」選択である。
「正しい選択」の結果、財政危機、国家破綻の危機をもたらした。
国債が国家破綻の引き金を引く。

著者は国家破綻のトリガーを三つ示す。

投機筋の暗躍
②正常化を急ぐ当局の判断ミス
エマージング市場のバブル崩壊

私が注目するのは③である。
中国のバブル崩壊である。
あるいは急激なインフレである。

著者は中国共産党政権の崩壊の可能性に言及している。
共産党政権が誕生して60年の節目を迎えている。
60年は自然界の大きな区切りである。

世界中で激増した国債が「マネー爆弾」となって国家破綻を引き起こす。

起きては欲しくないが、差し迫っている。
著者は2012年クラッシュシナリオを描いている。

2012年、世界恐慌 ソブリン・リスクの先を読む (朝日新書) (新書)



テーマ:今日の一冊 - ジャンル:本・雑誌

この記事に対するコメント


現実になったらおそろしい話ですね。
現実にならない、保証はないですが?
【2010/07/07 15:31】 URL | ケンタ #- [ 編集]


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