ミスターSの本棚

なぜ被害者より加害者を助けるのか  後藤啓二  産経新聞出版

(ミスターSです)


副題は「理不尽な法制度を糺す」

残念なことに殺人事件をはじめ刑事事件は数知れず発生している。
重大事件になれば毎日メディアに露出され、我々は事件の顛末を知ることになる。

被害者の身元が報道され、捜査の結果犯人が捕まり、事件は解決される。
やがて犯人は裁判にかけられ、相応の罰を受ける。

一方、犯罪被害者が事件後どういう境遇に直面しているかは知る由もない。
犯罪被害者の実態に光を当てたのが本書である。
著者は弁護士である。

「犯罪被害者」と聞いても「被害者」になったことがない人にはピンと来ない。
誰でもが「被害者」になる可能性があることを前提に、想像力をたくましくして考えて欲しい。

もしあなたが次のような事件に巻き込まれたことを想定してみよう。

・あなたが大怪我をさせられた。
・あなたの子ども寝たきりにさせられた。
・あなたの子どもが殺された。
・あなたが殺された。

現実はどうか。
被害者やその家族は不誠実極まりない対応を受け
頼みの警察、検察、裁判所からは期待を裏切られる。

法廷では、加害者には国民の税金で弁護士がつき、その費用は76億円(H17年)にも上る。
自らの非を認めて反省するのはごく少数で、ほとんどは被害者を侮辱し、刑を軽くするため
あらゆる手段を使ってくる。

加害者は「人権」の名の下に保護され、被害者の人権は踏みにじられる。

なぜこのようなことが起こるのか。

わが国の法制度が加害者を厚く保護しているからであるという。

憲法、刑事訴訟法には加害者の権利規定が詳細に定められている。
日本の刑法は加害者には甘い。人を殺しても死刑にはならない。
ひどい場合7~8年で仮出所になる。

一方、被害者を護る法制度はあるのか。

被害者の訴えで、法は整備されつつある。
被害者が加害者に損害賠償を請求する場合には民事訴訟裁判しかなかったが
刑事裁判で「損害賠償命令」の申し立てを行えるようにもなった。

しかし、まだまだほど遠い。
「泣き寝入り」どころか追い討ちをかけて踏みにじれれる。

犯罪被害者やその遺族がどれだけ深い悲しみと絶望にさいなまれ生きてゆかねばならないか。
それに対し、国家のサポートがないとしたら大きな欠陥である。

犯罪被害者救済のための法律の整備が急がれている。

なぜ被害者より加害者を助けるのか [単行本(ソフトカバー)]



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石の扉  加治将一   新潮社

(ミスターSです)

副題は「フリーメーソンで読み解く歴史」

フリーメーソンを知らなくても言葉は聞いたことがある人はいるだろう。
イメージとしては
ユダヤ陰謀団体?」「世界征服をたくらんでいる?」「秘密結社?」

著者は、フリーメーソンをこう表現している。
「観たことも触ったこともない、にもかかわらず、ちゃんと存在している」
さらに、断言する。
「世界の謎、歴史の暗部 それを解き明かす鍵はフリーメーソンにあった」

なぜ、秘密組織がが何百年も続いているのか?
なぜ、四百万人もの男性を組織するに至ったのか?
なぜ、フリーメーソンが世界を動かしていると噂されるのか?
これらの謎解きへの思いが著者を動かした。、

日本とフリーメーソンの関わりはあるのか。
『 解き明かされる明治維新の裏』の章で驚くべき事実を明らかにしている。

イギリス商人グラバーがフリーメーソンであったという。
今年のNHKの大河ドラマは「龍馬伝」であった。(この本は6年前に出版された)

私は、毎週欠かさず観た。
坂本龍馬が、長州藩のために銃を都合して欲しいと長崎のグラバーを説得するシーンは
今でもよく覚えている。龍馬の鬼気迫るプレゼンであった。

商人グラバーは「金になる話」で承諾したのかと思っていた。
確かに龍馬は倒幕の論理を訴えていた。

しかし、グラバーは商人の顔だけではなかった。
彼は世界の中の日本がよく分かっていたフリーメーソンでもあった。
グラバーがいなければ明治維新は遅れただろう。あるいはなかったかも知れない。

先進のヨーロッパを見せるために井上、伊藤らを5名、薩摩藩の17名を自費で送り込んでいる。
「幕府を倒さなければヨーロッパに追いつかないよ。このままじゃ中国の二の舞になる。
それには薩長同盟だ」とグラバーは革命成就に動き出す。

グラバーは自由、救済、真実、平等というフリーメーソンの思想を明確に持っていた。
それはとりもなおさず倒幕に結びついた。

アメリカ歴代大統領にはフリーメーソンノメンバーは多い。
日本でも鳩山一郎元首相(鳩山由紀夫前首相の祖父)はメンバーだった。
マッカーサーへのへつらい説もあるが事実だ。

「友愛思想」をよく口にしたという。
そういえば鳩山由紀夫も友愛を語った。
フリーメーソンの影響があるのだろうか。

石の扉―フリーメーソンで読み解く世界 (新潮文庫) [文庫]



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長寿遺伝子を鍛える   坪田一男  新潮社

(ミスターSです)

命のあるものは、やがて老い、そして死を迎える。
人間も例外ではない。

なぜ老いて死んでしまうのか。
そうなる運命になっているからしょうがないと思う人は多い。

だがあきらめるにはまだ早い。
長寿遺伝子」が発見されているのだ。

著者の職業は眼科医である。
年をとると、眼の不調に悩まされる。
老化は真っ先に眼に現れる。

目を良くすることで人生が明るくなり
前向きになる人を何人も見てきたそうだ。
眼科医が「アンチエイジング」に取り組むきっかけになった。

「長寿遺伝子」が発見されたのは2000年である。
発見者はアメリカ分子生物学者レオナルド・ギャランテ博士である。
サーチュイン遺伝子」という。

「長寿遺伝子」をONにする方法はあるだろうか。

カロリー制限をすることだ。
これだけで長寿遺伝子のスイッチがONになることが証明された。
摂取カロリーを70%に抑えるだけ「長寿遺伝子」が活性化されることを明らかになった。

こんな簡単なことを実行するだけで、老化を遅らせ長生きできる。
現代人はカロリーオーバーになっている。食べ過ぎなのだ。
メタボ検診も当たり前になった。

著者は、日本人にあったかカロリー制限生活術を紹介している。

①低GI食品をえらぶ    米で言えば白米より玄米
②たくさんの色ものを食べる。
③食事を楽しむ。
④食欲を騙す。
⑤空腹感を鎮める。
⑥お酒は薬になる程度
⑦日常的な「動き」を増やす。
⑧擬似的なカロリー制限
⑨アンチ・エイジングドッグのすすめ

慣れてくれば意外に楽しくやれるかもしれない。
長寿で人生を謳歌できればこれほどいいことはない。

長寿遺伝子を鍛える―カロリーリストリクションのすすめ [単行本]



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