ミスターSの本棚

伝える力   池上 彰   PHP

(ミスターSです。)

日銀とは何か、説明できますか」
小学生にも分かりやすく説明できますか。」

冒頭から質問がくる。
深く理解していないと、分かりやすく説明できない
ということを言っているのだ。

ビジネスの現場でもよくある。
自分としては分かりやすく丁寧に説明したつもりのだが、
相手は全く理解していなかったことに驚くことがある。

コミュニケーションギャップに愕然とした人は多いいに違いない。
企業の命運を左右することもあるのだ。

著者は元NHKのアナウンサーである。「週刊子供ニュース」を担当し
「伝える」ことの大切さ、大事さを痛感したのだ。
何せ相手は子供である。

経験豊富ビジネスパーソンも本書で「気づき」が得られるに違いない。

謙虚さがなければ、物事の本質は見えないし、良質のコミュニケーション
も得られないと強調している。

  伝える力








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テーマ:今日の一冊 - ジャンル:本・雑誌

行列のできる店はどこが違うのか   大久保一彦   ちくま書房

(ミスターSです。)


味が良ければお客は来る?サービスが良ければお客は来る?価格が安ければお客は来る?
この本はいわゆるハウツウ本ではない。

飲食店の入れ替わりは激しい。
著者も冒頭で「あれ?あの店、結構繁盛していたのにつぶれちゃたんだ・・・・」という話に
遭遇しませんかと問いかけている。私も何回も経験している。

新しい店はどんどん開店するし、お客は味にますますうるさくなっている。
しかし、激しい競合の中で生き残り繁盛している店もある。

この本には著者の豊富人間観察から生み出された人間哲学がある。
人間に対するあくなき興味、優しさを感じ取ることができる。
このことが副題の「飲食店の心理学」につながっている。

著者は言う。
繁盛店のオーナーに共通するのは、いろいろなことに興味を示し、勉強熱心で
おまけに謙虚であること。そして人間味にあふれている。そして愛があること。
まわりの支えてくれる人に感謝を忘れない人たちである。

この本が単なるハウツウ本ではない理由である。
行列ができる店はどこが違うのか―飲食店の心理学




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見える化   遠藤功   東洋経済新報社

(ミスターSです。)


副題に「強い企業を作る見える仕組みとある。

著者は「見える化」という言葉で象徴的に言っているが奥は実に深い。

欧州系最大のコンサルティングファームトップで、
早稲田大学大学院の教授でもある。

長年のコンサルティング経験から「ダメになった企業」
「発展・進化をつづけている優良企業」との違いは何かと常に思考を
重ねていたに違いない。

そこで行き着いたのが「見える化」であると思う。

「見える化」とは単に実績や問題点をボード等に張りつけるのではない。
確かに野球のスコアボードのように「視覚」への訴えは効果が大きい。
これが原点であるともいう。

「見える化」の元祖ともいうべきで「見える化」の本質がが凝縮されている
例としてトヨタの「アンドン」をあげる。
生産ラインにつりさげられている掲示板のことである。

本書には実際に企業で行われている「見える化」の事例が豊富にある。
「見える化」が危機を救い、他社差別化戦略になっていることが分かる。

また、著者は「見える化」の落とし穴にも言及している。

読み進むにつれて、「見える化」が立体化され自分の中で映像化されていくようである。

「見える化」のコンセプトは企業のみならず、我々の日常生活でも威力を発揮してくれる。

見える化-強い企業をつくる「見える」仕組み (単行本)




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「見た目」で選ばれる人   竹内一郎    講談社

(ミスターSです。)


『人は見た目が9割』と言われたらどのような気持ちがしますか。
「そんなことないよ。人間見かけじゃないよ。」と反論する人も
たくさんいると思う。

著者は3年前に『人は見た目が9割』と言う本を書いた人である。
本著は、この続編にあたる。

人は皆、毎日何人かの人と接触している。
毎日会う職場の人もいれば、町ですれ違うあかの他人もいる。
「この人はどんな人なんだろうか」と無意識のうちに判断している。
相手が話をしなくても判断しているのだ。

分かりやすい例が「一目惚れ」であると言う。
言語的コミュニケーションを飛び越えて一瞬で相手を分かってい
しまうのである。

一目ぼれ」で結ばれたカップルはそうでない場合と比べ分かれる率は
はるかに少ないそうである。

「見た目」とはいい・悪いというような単純なものでもない。
ハンサムな男が良くて、美女がいいわけでもない。

能役者を例にとる。
舞は「見た目=非言語コミュニケーション」そのものであるという。
「見た目」を磨くことは内面を磨くことである。

メールの罠にも触れている。
メールは言語情報そのものである。
言葉であるのでいくらでも「ウソ」が書ける。
判断の基になる非言語情報がないからである。
メールを介してさまざまな事件も発生しているのも納得がいく。

著者の言う「見た目」はあらゆる情報を包括している。
我々が視覚で認識するのは、その窓口にすぎない。

「見た目」や「ぱっと見」を良くするには、潜在的な内面を
良くすることがキーポイントであることを教えてくれる本である。

優れた人間観察の本でもあると思う。

著者は、一貫して「非言語コミュニケーションの重要性」を説いている。
老若男女を問わず、対人関係をよくしたいと思う人には是非一読を勧める。

「見た目」で選ばれる人 (単行本)



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世紀の誤審   生島淳   光文社新書

(ミスターSです。)


副題に「オリンピックからW杯まで」とある。
世界最高峰のスポーツの祭典での誤審の記録である。

今まさに、バンクーバー冬季オリンピックが開催されている。

2002年2月、アメリカ、ソルトレーク冬季オリンピックを
取り上げている。

花形競技のフィギィア・スケート不正である。
ロシアフランス密約説」があったというのだ。

フランスはペアでロシアを1位にするかわりにロシアはアイスダンス
フランスを1位にするというものだ。

この疑惑により最終的に審判のジャッジが覆ると言う
前代未聞の事態に発展した。

この反省を踏まえに「新採点システム」が作られ、ナショナルバイアス
をなくす道筋が整えられた。

オリンピックでの誤審で我々日本人には忘れることができない試合がある。
シドニーオリンピックでの柔道、篠原の誤審である。

決勝戦でフランスの宿敵ドゥエイに対し「必殺の返し技」を篠原は決めた。
しかし、審判は篠原の一本負けを宣言した。

山下監督の猛烈な抗議が印象に残る。
しかし、判定は覆られなかった。

この誤審は、単に審判員の技量の問題である。
ニュージーランド人が主審であったことが不運であったことに尽きる。
ソルトレークのような政治的な背景はない。

柔道はマイナースポーツであった。
国際的な普及の代償として柔道が盛んでない国
の審判員も国際大会で審判員を務めることになった
ことが遠因にあるという。

陸上、サッカーラグビーバレーボールと世紀の誤審の話は続く。

誤審が起きた時の対応方法にも触れている。
英語で十分な抗議ができることも必要であるともいっている。
柔道の山下監督が英語習得のためにのちにイギリスに留学した
と聞いたことがある。

誤審を防ぐ方法として次の点を挙げている。
・世界規模での審判制度の整備
プロ化への流れ
があると言う。

純粋にスポーツを楽しむにはいくつものバイアス
があることを教えてくれる本である。

世紀の誤審 オリンピックからW杯まで




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通貨の興亡   黒田東彦   中央公論社

(ミスターSです。)

よく考えると通貨(お金)ほど日常でなじみのあるものはない。
買い物をするときには必ず使うからである。
もっともクレジットカード派のひとも増えてきてはいるが。

日本社会では「円」が使われている。
一方基軸通貨としては「ドル」がある。
ヨーロッパでは1997年に共通通貨「ユーロ」が誕生した。

著者は「ドル中心の世界」の考察から始まって「ユーロ」「円」
人民元」の変遷をたどる。

ポンド」の凋落の歴史もたどる。
まさに「通貨の興亡」の歴史である。

経済大国の中国であるが「人民元」の国際化は遠い話であるという。
共産党が支配し完全な市場経済化が実現していないからである。

興味を持ったのは「東アジア共通通貨」構想である。
巨大なメリットがあると言う。

アメリカの「ドル」ヨーロッパの「ユーロ」を凌ぐ世界最大
ダイナミックな経済圏国際通貨が実現するだろうと言う。

さらに、世界単一通貨の実現性にも発展する。
為替リスクなしに貿易がおこなわれ、通貨交換のコストもなくなる。
計り知れないメリットが生まれる。
また、通貨統合により価格が透明になるメリットも大きい。

世界政府なしでも世界統一通貨は可能であるという。

身近な通貨を通して、経済、政治、歴史、未来を思索できる
ことを教えてくれる本である。

著者は元大蔵省財務官である。

通貨の興亡―円、ドル、ユーロ、人民元の行方 (単行本)



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[病」になる言葉   講談社   梅谷 薫(消化器内科・心療内科医)

(ミスターSです。)

ちょっとした他人の一言で元気」をもらったり、一方傷ついたり、
不快な気分になってしまうこことはだれもが経験があると思う。

「言葉」には力があることは経験的には知っているが、
医者の立場から説いているのがこの本です。

原因不明の病気の多くが「言葉」で引き起こされていると指摘している。
他人が発する言葉がガンをもを引き起こすこともあるというから驚きである.

この本の著者は消化器内科医で内視鏡の専門医である。
豊富臨床経験に裏付けられている論理には説得力がある。

「言葉」が人の健康を作用すると断言している。
「毒になる言葉」は人を病気にし、「薬になる言葉」は人を健康にする。

著者は他人から「毒のある言葉」をもらった時の対処方法を
示してくれている。

しかし、何より自分が他人に対して「毒のある言葉」を使わず
意識して「思いやりのある言葉」を使うことが「自分」も「他人」
も守ることであることを教えてくれる本である。

「病」になる言葉──「原因不明病」時代を生き抜く (単行本)






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宝石の裏側   内藤幹弘   新潮社新書

(ミスターSです。)


宝石と言えば女性と言うイメージがある。
美しい宝石には誰もが心を奪われる。
デパートに行けば宝石売り場は必ずある。

電気製品や食料品と違って分からないのが
流通である。

価格決定のメカニズムも分からない。

著者は30年以上宝石店を営んできた経営者である。
業界の「裏側」を教えてくれている。

中でも驚いたことは宝石の「整形」である。
9割に上ると言う。
ダイヤモンド放射線で色付けをし、
エメラルドは「サラダ油」で色づけをする。
鑑定書では分からないという。

放射能を浴びたダイヤモンドなどまっぴら御免である。

とは言っても、婚約指輪代表されるように宝石は
その人の人生に深くかかわっているのも事実である。

男と女の出会いと別れ。
それは宝飾品とともに歩んでいる。

最後に、理想のジュエリーを得る知恵を授けている。

それは決して「ブランド品」ではない。
自分だけのオーダーメイドのジュエリーを勧める。
自分の「思い」「理想」を体現したジュエリーこそ
素晴らしい。

何万年も地下に埋もれて地球の歴史を見続けてきた
宝石に思いを寄せた。

宝石の裏側 (新潮新書) (新書)






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年収崩壊   森永卓郎   角川新書

(ミスターSです。)


この本が書かれたのが2007年である。
リーマンショックの1年前である。

リーマンショック~1年経過した現在、日本人の年収
確実に急降下している。

ボーナスが出ない企業も当たり前になってきている。
まさに年収は崩壊してきている実感がある。

これから格差もどんどん拡大すると言う。
これは避けられない事実である。

そこで著者は「がんばらないことの大切さ」を説く。
一番みじめなのは「勝ち組を目指しながら負け組になる」
ことであると言う。

一生懸命に働いて定年を迎えたときに残っているのは
ボロボロになった心と体だけである。

多くのサラリーマンが身につまされるのではないだろうか。

「生き方」を変え、幸せの視点を変えることが重要である。

サバイバルのための資産運用ノウハウも書かれている。

年収崩壊―格差時代に生き残るための「お金サバイバル術」 (角川SSC新書) (新書)




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信用力格差社会   岩田昭男   東洋経済新報社

(ミスターSです。)

副題に「カードで分かる”経済偏差値”」とある

個人の「信用力」は何によって決められているか。
考えたことがあるだろうか。
そのキーワードが「クレジットスコア」である。

クレジットカード」を作りたくても作れない人は
たくさんいる。
ましてや「住宅ローン」を組めない人も実に多い。

同じカードでもピンからキリまである。
それらは全て個人の「信用力」で決められるのだ。

「住宅ローン」も組めず「クレジットカード」も
作れない人は「消費者金融」へ流れる
その先は「ヤミ金」である。

信用力のランクを職業でいえば医者・弁護士等が
最高ランクでニート・無職が最下位になるという。

職業・勤務先・勤続年数・資産・借入残高・
返済履歴等を総合的に判断して点数をつけるのが
「クレジットスコア」である。

カードを作ると際にも、ローンを組む際にもこれで
判断されているのだ。
我々は点数をつけられているのだ。

信用力があれば、さまざまなチャンスに恵まれるが
信用力がないと障害が大きい。

アメリカでは当たり前だそうだが日本でも急速に
広がっているという。

「信用力」の格差がこれから大きな問題になるで
あろうと警告している。

「信用力」格差社会―カードでわかるあなたの“経済偏差値” (単行本)





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このブログはミスターSと、その仲間で読んだ本の所感等を書いています。私ことミスターSはフォトリーディングという特技で、1年間に365冊以上の本を読むようにしてます。このブログを読んで、気になった本があったら、ぜひ読んでみてください。

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