ミスターSの本棚

なぜ女と経営者は占いが好きか   副島隆彦  幻灯舎新書

(ミスターSです)


副島氏の著書は、本屋の政治経済コーナー、ビジネスコーナーでは必ず平積みで置かれている。
それも複数の著作である。本屋にとっても売れ筋であろう。
日米経済を初めとして、鋭い視点からの世界経済の分析は読者をうならせる。

その副島氏が「占い」についての本を書いた。
データに基づいた鋭い経済分析と「占い」は、どうも結びつかない。
違和感を覚える読者も多いいことだろう。

副島氏は、勉強秀才だったことだけが取り柄の官僚(高級役人)
医者、弁護士、国家試験狙い人間、大企業サラリーマンが大嫌いだと言い切っている。

彼らに経営も才能などない。組織内で自分の出世だけを考えている。
近未来のこと、これから先のことなど関心がないから「占い」にも関心がない。

一方、創業者、実業家は学校秀才ではない。
事業を発展させるためには、近未来予測が重要になる。当然「占い」に関心が向く。
女性も同じである。未来を見ている。過去にしがみつくのは男である。

占い学の王道「四柱推命と九星術」の解説を読めば、副島氏の学識が分かる。
「陰陽五行」の理論は、占いの基礎だけではなく、現代のテクノロジーの基礎理論でもある。
陰陽を数字で言い換えれば、0と1である、コンピュータの原理である。

更に、副島氏は、日本人の魂のルーツを探求する。

そこで発見したのは修験道である。
修験道こそが日本古来の教えであると結論付ける。

結論までの思索の過程は興味深い。
仏教でもない、神道でもない。

修験道について、Wikipediaにはこうか書かれている。
山へ籠もって厳しい修行を行う事により、悟りを得る事を目的とする日本古来の山岳信仰が
仏教に取り入れられた日本独特の混淆宗教である。修験道の実践者を修験者または山伏という。

副島氏は、修験道の総本山、和歌山県の熊野を訪れ体験する。

本書は「占い」だけを論じてはいない。
副島氏の宗教観、日本民族の歴史、文化、世界の宗教、文化が背景にある。
独自のスピリッチュアルワールドを垣間見ることができる。

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コクと旨味の秘密  伏木亨 新潮新書

(ミスターSです)


コクのある食べ物だ』『コクのある飲み物だ』
何かを食べたり、飲んだりしたとき「うまい!!」と思ったときに口にする言葉だ。

よく使う表現ではあるが、『コク』をうまく説明できない。
我々は、経験的、あるいは感覚的に知っているからである。

反対にまずい食べ物を口に入れると『コクのない味付けだね』と言ったりする。
『コクのる』とは、褒め言葉で、熟成、豊富な経験、豊潤、円熟などからもたらされる
総合的なレベルの高さを示しているという。

この『コク』の秘密をさまざまな切り口から解明しているのが本書である。

ネズミにもコクが分かるだろうか。
コクは人間だけが好むのか。

実験をする。するとどうだろうか。
ネズミは「油」と「糖分」と「ダシ」を好んで食べることが分かった。
これらはコクのコアな成分である。
ネズミは学習しなくてもコクの旨さ知っているのだ。

人間と全く同じである。コクは人間の味覚特有のものではない。
極めて本能的なものらしい。
コクの旨さには新生児も思わず微笑むという。

著者は更に、コクの全体像に迫る。

「油」と「糖分」と「ダシ」のコアな味を第一の層とすれば
コクには三層の構造があるという。コクの世界は単純ではない。
第二層のコクとして「食感、香り、風味」をあげる。
「とろみ」や「粘り」もコクの演出には欠かせない。
「香り」もコクを後押しする。

第三層のコクは、精神性に基づいたコクであるという。
必ずしも、物質を伴わない、実体のないコクとも言える。
実体を離れて新たな精神的な満足をもたらすものである。
料理人や食べる側の人生観が投影されたりする。

『コク』は奥が深い。
『コク』を語ることは、生き物としての本能、民族、歴史、文化を語ることである。

コクと旨味の秘密 (新潮新書)



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女は男の指を見る  竹内久美子  新潮新書

ミスターSの本棚)


「長い薬指」をもった男ほど稼ぐ。

証券会社トレーダーの収益差を調べた結果である。
薬指に対する人差し指比率が低い(つまち薬指が相対的に長い)グループのほうが
年78000万円も収益が大きいことが分かった。

英国 白人男性の平均指比は0.98、女性は1.0
先の例のトレーダーは0.93であった。
日本人は、男性0.95で一般的にモンゴロイドは低い傾向にある。

手のひら側で計る。薬指と手のひらの境目には二本の線があるが手のひら側で測定する。

薬指の長さは何を意味するか。
胎児期のテストステロン男性ホルモン代表格。生殖能力と関係が深い)
レベルが高かったことを意味する。

プロのサッカー選手の指比の研究がある。
一般人より当然低い。おもしろいことに、レギュラー選手のほうが控え選手より低い。

音楽の分野でも同じ結果が出ている。
プロミュージシャンの指比は低い。
指こそ「できる男」の印である。

女性が気になる男のパーツは何か。
1位は指、 2位 目 、3位 腕、二の腕
1位に指がくるのは、女性たちが本能的に「できる男」を見抜いているからか。

ちなみに、男性が気になる女性のパーツは
1位 胸、2位 目、3位 お尻

動物行動学か人間に当てはまる。特に男女の関係ではまさに人間も動物的である。
自分のDNAを残そうとする「利己的遺伝子」のなせる技か。
動物からみる人間学も面白いものだ。

女は男の指を見る (新潮新書) [新書]



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高層難民   渡辺実   新潮新書

(ミスターSです。)


天災は忘れたころにやってくる。

あの痛ましい阪神・淡路大震災から早15年が経過した。
倒壊した建物それに続く火災を目の当たりにして
人は為すすべもなかった。

関東大地震がいつ来てもおかしくないと言われて久しい。
その間、耐震技術の進歩とともに超高層ビルの建築が
相次いでいる。
オフィスビルだけではなくマンションも超高層化した。

高層ビルは幸いにも大地震の洗礼をまだ受けていない。
予想される被害は未知数である。

地震の揺れの中でも「長周期地震動」が怖いそうだ。
倒れなくても甚大な損傷が予想されている。

もし、エレベーターに乗っているときに大地震が発生
したら間違いなく閉じ込められてしまうのだ。

それも何時間もあるいは何日もだ。
真っ暗な空間だ。水もトイレ見ない空間だ。
考えただけでも発狂しそうだ。

まさに「高層難民」化してしまうのだ。

そればかりではない。
帰宅しようにも帰宅ができない「帰宅難民」
避難所も役に立たない「避難所難民」

それらが現実のものになる日が近付いていると
著者は警告している。

生き残りマニュアルも書かれている。

しかし、想定外のことが発生するのが常である。

自然災害はどうしようもないが、少しでも被害を少なく
するような知恵を働かすことはできる。
身の引き締まる本である。

高層難民 (新潮新書) (新書)




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このブログはミスターSと、その仲間で読んだ本の所感等を書いています。私ことミスターSはフォトリーディングという特技で、1年間に365冊以上の本を読むようにしてます。このブログを読んで、気になった本があったら、ぜひ読んでみてください。

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